トップページ | お尻百科 FAQ

お尻百科 FAQ

このページでは当医院寄せられたお尻の病気についてのご質問をご紹介しております。

Q1.
市販のお薬を使って症状を抑えている人が多いと思うのですが。
A1.

恥ずかしいという気持ちがあって、肛門科の敷居が高く、行きそびれる方が多いようです。市販の薬は色々な症状を抑える成分が少しずつしか入っていないことが一般的なので、薬を使ってすぐ治れば良いのですが、市販の薬を漫然と長い期間使うのは問題です。

Q2.
良い病院の見分け方を教えてください。
A2.

外科や胃腸科の先生が片手間でやっておられるところよりも、肛門科だけの専門の診療所や、病院が良いでしょう。
納得して治療を受けるためにも、ただ痔というだけではなく、どんな痔で、どんな治療法があるのかよく説明してもらえる医師を選びましょう。ろくに診察もしないで 痔と決め付け、説明もせずに薬をたくさん渡したり、手術という医師は考えものです。
また、出血の場合は、ガンやポリープの場合もありますので、ちゃんとそちらの診察や説明をしてくれる医師が信頼できます。

Q3.
痔の手術は痛いと聞きますが。
A3.

現在では手術方法も進歩しており、鎮痛剤(痛み止めの薬)もよく効くものが出回っていますので、以前よりずっと痛みは少なくなっています。
さらに肛門科の専門病院では、手術法や痛み止めにも工夫を凝らしているので総合病院で受けるより楽だと思います。

Q4.
痔ろうはどんな病気ですか。
A4.

まず第一歩として、肛門周囲膿瘍という強い痛みを伴なう腫れが起きます。急性の炎症を繰り返したり、いつも慢性の炎症があって膿が出つづけるのが痔ろうの症状です。
切開を受けて急性の炎症がおさまって後に、約7割の人が痔ろうになります。痔ろうになった場合は、薬では治りません。一部に特殊な治療法をやっておられる病院もありますが、手術が唯一の治療法といえます。

Q5.
裂肛はどうでしょうか。
A5.

多くは便秘による固い便で、肛門の皮膚の部分が裂けてできますので、排便時の強い痛みと、軽度の出血があります。
三分の二以上の方は保存的療法(薬や、便秘を治すなど)で治ります。慢性化して潰瘍(かいよう)になったり、肛門が狭くなってしまった人には手術が必要となります。

Q6.
痔核とはどんな病気ですか。
A6.

硬いイボができて痛みを伴なう外痔核と、出血と脱出を伴なう内痔核とがあります。
外痔核の場合、イボが大きくて痛みが強い時には、簡単な手術を受けてもらうこともありますが、一般には座薬(ざやく)、軟膏(なんこう)、内服薬などでやがて治ります。
内痔核の場合、出血だけなら、薬で治ることもあります。薬で治らないときは、硬化療法、結紮療法などの非手術的治療法で治すことができます。内痔核が脱出してくる脱肛を伴なうようになると、薬では治らず、硬化療法などでも限界がありますので、手術を受けていただいています。

Q7.
痔の症状としてはどんなものがありますか。
A7.

出血、痛み、イボ、腫(は)れ、肛門からの脱出が主なものです。ほかにかゆみ、分泌物による汚れ、肛門が狭くなって便が出にくくなるな どの症状があります。

Q8.
痔にはどんな病気がありますか。
A8.

肛門の病気を一般に痔と呼んでいますが、痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろうと3種類あります。最も多いのは痔核で、男女差はあま りありません。裂肛は女性に多く、痔ろうは男性に多く見られます。

このページのトップへ